ラリティのドレス | |
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シーズン №: | 1 |
シーズンエピソード №: | 14 |
合計エピソード №: | 14 |
放送日: | 2011/2/4 (アメリカ) 2013/7/2 (日本) |
脚本: | Charlotte Fullerton |
ストーリーボード: | Sherann Johnson & Mike West[1] |
参照 | |
エピソードガイド | |
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ラリティのドレス (原題:Suited For Success)は、My Little Pony Friendship is Magicのシーズン1の14番目のエピソード。このエピソードでは、Rarityが友人のためにGrand Galloping Galaのドレスを作ろうとする。しかし問題は、友人らの要求が多いことであった。
製作と開発[]
Suited For Successというタイトルは、"dressed for success"をもじっている。'suited'という単語は「スーツを着る」と「相応しい」の二つの意味を表しており、タイトルを日本語にすると、「成功に相応しい」「成功を身につける」となる。YouTubeにアップロードされている、このエピソードの製作に関わったアニメーターの動画によれば、初期のタイトルは"Dress for Failure"だった。現在、この動画は削除されている。
概要[]
ファッションショーに向けて[]
Carousel Boutiqueの中で、Rarityがドレスの構図を浮かばせながら、OpalescenceにGrand Galloping Gala用の「衝撃的な新作のガウン」について語っていた。Rarityは針仕事を始め、気の進まないOpalに手伝いをさせた。
作業をしていると、Twilight SparkleとApplejackがRarityを訪ねてきた。Rarityは作業を中断させられ不機嫌だが、感情を抑えて対応した。TwilightはGala用にボタンを直してもらうと訪ねたのだった。この時Twilightが持ってきたドレスは第一話でRarityが着せたもので、エピソードGreen Isn't Your Colorでも同じドレスが登場している。
Rarityは新しくドレスを仕立てることをTwilightに言い、Applejackの綺麗な「作業着」も一緒に仕立てると言った。Rainbow Dashが天井を壊して入室し、マネキンを倒した。それを見たRarityは、"I-de-a!"と言って閃き、Rainbow Dash、Pinkie Pie、Fluttershyのドレスも一緒に仕立て、新しく作ったドレスでファッションショーを開く事を提案した。ApplejackはRarityにハードな仕事を押し付けて大丈夫か心配したが、Rarityはその心配ごとを笑い飛ばした。その後、Rarityがドレスを仕立てる様子を歌ったミュージカルが流れる。この歌は、ミュージカルSunday In the Park With Georgeの中のStephen Sondheimによる歌Putting It Togetherをオマージュしたものである。
ドレス作りとその結果[]
ミュージカルの中で、Rarityは「洋裁は簡単」だと歌い、それぞれのドレスを作っている時にコンセプトを解説した。ミュージカルの後で、RarityはブティックにTwilight達を呼び、新しいドレスを公開した。Rarityは誇らしくドレスの出来栄えを説明し、「どれも素晴らしいでしょ?」と感想を求めた。Twilight達は沈黙から困った表情をして、言葉を選んで次のように発言した。Applejackが"they sure are... something"(凄いんじゃないかな・・・)と言うと、Twilightは"Yes, something!"(うん、凄い)と同意した。Pinkie Pieは"I love something. Something's my favorite"(私アレ大好き。お気に入りなの)とひきつった顔で言った。Fluttershyが"It's... nice."(かわいい)と言った。Pinkie Pieの"I love something. Something's my favorite"というセリフは、コメディ映画のエルフのセリフ「I love smiling. Smiling's my favorite.」のまねである。Rarityは正直な感想を求めた。すると、想像していたドレスじゃなかったと全員が思っていたことが分かった。Rarityは低い評価に参ってしまい、「私の作るドレスの全てを気に入ってほしいから」と言ってドレスを作り直すことにした。Twilight達が退室した後で、"What have I gotten myself into?"(どれを修正すればいい?)と考えた。
ドレスについて[]
RarityによってデザインされたGala用ドレスは、複数のエピソードで後に再び出現する。エピソードThe Best Night Everで再びドレスを着用し、エピソードGreen Isn't Your ColorとA Bird in the Hoofでは短い時間だけ登場した。
畳みかける注文[]
Rarityは、ブティックを訪れたFluttershyに新しいドレスを見せた。ドレスを着用して鏡を覗いたFluttershyは、「気に入った」と曖昧な感想を言ったが、Rarityは信じず、本当の事を聞かせてほしいと圧力をかけた。Fluttershyはドレスについて早口で不満を言い、それを聞いたRarityは開いた口が塞がらなかった。この時Fluttershyは、「Toile(トワル)はサンプルとして使われる安い布だ」と伝える時に独創的なフランス語をいくつか使った。Prêt-à-porterは「(衣類などを)着用する準備が出来た」という意味である。
Rarityは再び、Twilight達の注文を織り交ぜてミュージカルを歌った。Rarityは挫折感と疲労感を見せながら、「洋裁は簡単」の歌詞を繰り返した。Twilightは星座の星の位置を細かく修正させた。Pinkie Pieはキャンディー、風船、ぺろぺろキャンディー、吹き流しリボンをつけるように言った。Fluttershyはフランスのオートクチュール風にとリクエストした。Applejackはゴム長靴を履きたいと言った。Rainbow Dashは「20%ぐらいカッコよく」と曖昧な注文をした。ミュージカルが終わると、Opalに「今まで作ったドレスの中で最悪」と言い、そこでRarityは自分のドレスを作り忘れた事に気付いた。
ファッションショー[]
Rarityが完成したドレスをTwilight達に送ると、Twilight達はドレスが注文通りだと喜んだ。そこにSpikeが息を切らしながらドアを開け、偶然にもHoity Toityがショーを見に来ると興奮気味に話した。Twilightが、Hoity Toityは「Canterlotのファッション界のトップの大物だ」と説明した。Spikeは加えて、Hoity ToityはRarityの作業風景を見るためにCanterlotをすでに出発していると説明した。Rarityは、Twilight達の注文通りに仕立てたドレスを見られてしまうのではないかとゾッとした。
ファッションショーが始まると、Rarityはカーテンに身を隠した。その時にHoity Toityを発見した。Hoity Toityは、シャネルのヘッド・デザイナーでクリエイティブ・ディレクターのKarl Lagerfeldと似ている。Rarityは深く深呼吸し、「友人が気に入っているのだから、Hoity Toityも気にいるはずだ」自分に言い聞かせた。Rarityは、落ち着く前にファッションショーが始まったので悲鳴を上げた。ファッションショーのナレーターはSpikeが務めた。この時に登場したDJはDJ Pon-3である。Spikeは「Ponyvilleの誇るファッションデザイナー…Rarity」とアナウンスし、Twilight達が登場した。そこで観客が否定的なリアクションをしたので、Twilight達はドレスのデザインが行き過ぎていると気づいた。Hoity Toityは「素人くさい」ドレスを見て、"a piled-on mishmash of everything but the kitchen sink"(台所の流し以外すべての寄せ集め大盛り。このセリフの後で台所の流しが登場)、"a travesty"(風刺画っぽい)、"the ugliest things ever seen"(史上最悪のドレス)、"horrors"(恐怖以外の何物でもない)と感想を言い、「時間の無駄遣いだ」と言い放った。Rarityの為に頑張ろうとするSpikeは、Rarityに舞台に現れるよう頼んだ。Rarityは落ち込んで、ざわめく観客とひきつった笑顔のTwilight達のいるステージに登場した。Hoity Toityの感想にある"everything but the kitchen sink"は「ありとあらゆる物」を表現する英語の熟語である。
ドレスについて[]
この時のPinkie Pieのドレスは、注文通りのものではなかった。Rarityが悩んでいた、Pinkie Pieがリクエストしたペロペロキャンディーは、最終的に身につける形に落ち着いた。Pinkie Pieが最初に注文したドレスには、ペロペロキャンディーを確認する事ができなかった。Pinkie PieはRarityに吹き流しリボンをつけるように強く要請したが、吹き流しリボンもドレスで確認できなかった。
この時のRainbow Dashの頭飾りは、マンガ「The Rocketter」のヘルメットとよく似た形をしている。
劇的事件[]
ファッションショーが終わると、Twilight達はRarity達の部屋の前に居た。Pinkie Pieがドアをノックして、"Rarity, you okay in there?You haven't come out for days."(Rarity、何日も引きこもってるけど大丈夫?)と尋ねると、Rarityはドラマティックな一人ごとを言った。
I'm never coming out! I can't show my face in Ponyville ever again! I used to be somepony... I used to be respected... I made dresses - beautiful, beautiful dresses! But now, everypony is laughing at me! I'm nothing but a laughing stock!
(私が出てくることはありませんわ!もう外を出歩くことは出来ないの!私はごく普通のポニーだった・・・みんなから評価されていて・・・ドレスを作っていましたわ!美しい、美しいドレスを!でも今ではみんなから笑われている!今の私はただの笑い者にすぎませんのよ!)
Twilightは言葉を選んでRarityを説得させようとしたが、"Leave me alone! I vant to be alone"(放っておいて!一人にさせて!)と、グレタ・ガルボを連想させるフレーズを東ヨーロッパ風のアクセントで言った。vantはwantの口語的で乱暴な言い方を表現するスペルである。それを聞いたTwilight達は、どうするべきか考えた。その時Twilightは、鍵穴から未完成のドレスを見つけた。
部屋の中では、ローブとスリッパをはいたRarityが鏡の前をうろつき、亡命を考えていた。
Rarityの"Where would I go? And what would I pack?"(何処へ行こう、何を持っていこうか?)というセリフがあるが、これは1939年の映画Gone With The Wind(邦題:風と共に去りぬ)より、グレタ・ガルボのセリフ"Where shall I go? What shall I do?"のまねである。Rarityが亡命を計画していると、Opalの鳴き声で中断された。Opalの鳴き声が外から聞こえるので窓を開けると、Opalが高い木の枝にしがみついていて、降りられず震えていた。Opalを助けようとRarityが外へ飛び出すと、Rainbow DashがOpalの隣に座っていた。Rarityが怒ると、Rainbow DashがTwilight達を指してRarityに注意を促した。そこにはRarityの友人達の手によって完成されたドレスがあった。Applejackは「Fluttershyの膨大な洋裁の知識のおかげだよ」と言った。Rarityは、I don't like it, I love itと言った。Fluttershyは"just followed [her] brilliant design"(素晴らしいデザインに従っただけ)と付け加え、Rarityが最初に仕立てたドレスを否定した事を謝った。RarityはTwilight達を許したが、職業をボロボロにされた事については忘れられないでいた。幸運にも、Hoity ToityがRarityのブティックで改善されたファッションショーに出席する事を同意した。
もう一つのファッションショー[]
Hoity Toityが"take two"と宣言すると、Spikeがカーテンを閉じた。Also sprach Zarathustra(邦題:ツァラトゥストラはこう語った)のような短い音楽が流れ、暗闇の中でRarityが魔法のライトショーを始めた。 様式化されたアニメの背景と共にドレスが紹介され、Rarityがそれぞれ説明した。Hoity Toityはドレスのデザインに対する驚きを、"simply magnificent" (本当に見事だ)、 "brilliant" (目覚ましい)、 "spectacular"(壮観な)、"absolutely amazing"(全く素晴らしい)と表現した。Hoity Toityはショーの責任者に姿を現すよう要求し、拍手をした。RarityはHoity Toityに感謝し、TwilightはSpikeに友情のレポートを書き取らせた。Twilightはレポートの中で"never look a gift horse in the mouth"(直訳: 贈られた馬の口の中をのぞくな )と言っていた。日本の諺でいう貰うものは夏でも小袖で、「贈り物が不満な物であっても不満を言うな」という意味である。Hoity ToityはRarityに歩み寄り、素晴らしいファッションデビューの祝いの言葉を述べ、ドレスをそれぞれ1ダースずつ「次の火曜日まで」という条件で注文した。それを聞いたRarityは目をひきつらせながら笑った。
== ラリティの歌 == ラリティの歌ダビング、代わりに日本語字幕を伴わない曲がある。
エピソード中の会話 (English Version)[]
- Rarity: [sing-song voice] I-dea! I'll make you an outfit for the Gala, too, Rainbow Dash.
- Rainbow Dash: Outfit for the what now?
- Applejack: So all you have to do is make a different, stunning, original, amazing outfit for one, two, three, four, five... plus yourself, six ponies? And "lickety split"?
- Rarity: Oh, Applejack. You make it sound as if it's going to be hard.
- Rarity: These are your new outfits. What do you think of your old duds now, Applejack? Pretty swanky, are they not? And Twilight! I made this dress for you and I designed each outfit theme to perfectly reflect each pony's unique personality. Oh, it took me forever to get the colors right on this one, Rainbow Dash, but I did it. Oh, and it turned out BEAUTIFUL, don't you think? Ooo, and I know you are going to love yours, Fluttershy. It just sings spring! And Pinkie Pie, look! Pink! Your favorite! Aren't they all amazing?
- Twilight Sparkle: Wow... They're...
- Rainbow Dash: Yeah, they're...
- Applejack: They sure are... sumth'n.
- Twilight Sparkle: Yes! Something.
- Pinkie Pie: I love something! Something is my favorite!
- Fluttershy: It's... nice.
- Rarity: Tell me tell me tell me tell me TELL ME!
- Fluttershy: All right. Since you really wanna know... *inhales* The armscye's tight, the middy collar doesn't go with the shawl lapel, the hems are clearly machine-stitched, the pleats are uneven, the fabric looks like toile, you used a backstitch here when it clearly called for a topstitch, or maybe a traditional blanket stitch, and the overall design is reminiscent of prêt-à-porter and not true French haute couture... But... uh... you know... um... whatever you want to do is fine...
- Pinkie Pie: More balloons! Oh no, that's too many balloons. More candy! Oh, less candy. Oh wait, I know. Streamers!
- Rarity: Streamers?
- Pinkie Pie: Whose dress is this?
- Rarity: Streamers it is.
- Rainbow Dash: What?
- Rarity: Aren't you going to tell me to change something too?
- Rainbow Dash: No, I just want my dress to be cool.
- Rarity: Do you not like the color?
- Rainbow Dash: The color's fine, just make it look cooler.
- Rarity: Do you not like the shape?
- Rainbow Dash: The shape's fine, just make the whole thing you know, cooler... It needs to be about 20% cooler.
- Twilight Sparkle: You're not a laughing stock, Rarity.
- Rainbow Dash: [loudly] She kind of is.
- Twilight Sparkle: Shh! Come on out and talk to us...
- Rarity: Leave me alone! I vant to be alone! I want to wallow in... whatever it is that ponies are supposed to wallow in! ...Do ponies wallow in pity?... Oh, listen to me! I don't even know what I'm supposed to wallow in! I'm so pathetiiic!
- Twilight Sparkle: Now what do we do?
- Fluttershy: Uh, panic?
- Rainbow Dash: (angrily) That's your answer for everything!
- Applejack: Well we can't just leave Rarity like this...
- Pinkie Pie: She'll become a crazy cat lady!
- Twilight Sparkle: She only has one cat.
- Pinkie Pie: Give her time...
- Rarity: Exile... I guess, technically, I'd have to move away to live in exile. Where would I go? And what would I pack? Oh, it's going to take me forever to do all of that packing. What are you supposed to pack when you go into exile? Are you supposed to pack warm?
- Rarity: HUH?!
- Pinkie Pie: We all finished your dress for you!
- Applejack: Thanks to Fluttershy's freaky knowledge of sewin'...
- Fluttershy: Do you like it?
- Rarity: Like it? Like it?!
- Fluttershy: Uh oh. She doesn't like it...
- Rarity: No, I don't like it.
- Twilight Sparkle, Pinkie Pie, Applejack, Rainbow Dash,and Fluttershy: Aw.
- Rarity: I love it!
ギャラリー[]
関連項目[]
備考[]
- ↑ Raven Molisee's deviantART journal (2012-02-23). Retrieved on 2012 February 23.